皆様、こんにちは。
さて、この「頑張る日記」は、皆様にマンション管理士の実際の姿をご紹介したいと考え、当事務所の開業以来これまでの間に体験をさせていただいた、特に印象が強かった出来事を元に、連載記事として再構成したものです。
そこで最初にお断りですが、この頑張る日記は、私自身の体験をベースとして文章を作成しておりますが、登場する団体や人物、出来事も特定のものではありません。あくまでも、事実を基にした創作としてお読みいただく頑張る日記でありますので、ご了解の程、お願いいたします。
では、早速第お話を始めてまいりましょう。
- さて、最近このマンションに野良猫が集まって来て、臭いや駐車している自動車へのひっかき傷をつけてトラブルの「タネ」となりつつあるところでした。
その原因とおぼしきとされているのは、お一人暮らしのAさんが餌を与えているからではないかということです。
本当にAさんがマンションの敷地の隅で野良猫に餌を与えているのかを、気心知れた同じマンションに住むお友達に聞いてみてもらうことになっていました。先日理事長がさりげなく聞いたときは否定されたそうですが、さてどうだったのでしょうか。
その後のお話です。
Aさんはやはり野良猫にご自分の食事の余りを与えていました。しかし、事実は決して余りと言えるものではなかったのです。
Aさん曰く、最近の買い物のことです。ご自身ではおかしいとも思わないうちに、一日のうちで何度も同じ食材や惣菜を買ってしまい、自宅に帰られてからそれに気づくことが多くなりました。食べ切れずにいるのに、でも捨てるにはもったいないと思っていたところ、たまたま、本当に偶然に野良猫と出くわしてつい与えてしまいました。
何回かの後、野良猫から催促されるようになり、いつしか毎日のこととなりました。しかしその結果として、マンションの中で糞尿の臭いや自動車への被害が発生していることにはまったく気づいていませんでした。
理事長によると、「一人暮らしが永くて寂しい思いをしていることは事実だし、つい野良猫に餌をやって紛らわせているようになったのかもしれないね。ちぐはぐな物言いも最近特に多くなってきているみたいだしな。」
とのことでした。
しかし、情は情としてもこのままでは、居住者の方からクレームの声が上がってくるのは必至ですので、何も対策を打たないわけにはいきません。もちろんAさんに素直に事実を話して、餌やりを止めてもらうことが最初の対策です。
そこで、Aさんに言いに行くことも含めた対策をどうするかについて、今年の理事と昨年の理事数人が集って打ち合わせをすることになりました。
そして、この打合せの後で出された結論については、次回までのお楽しみとさせていただきたいと思います。
では、またお会いいたしましょう。
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