皆様、こんにちは。
さて、この「頑張る日記」は、皆様にマンション管理士の実際の姿をご紹介したいと考え、当事務所の開業以来これまでの間に体験をさせていただいた、特に印象が強かった出来事を元に、連載記事として再構成したものです。
そこで最初にお断りですが、この頑張る日記は、私自身の体験をベースとして文章を作成しておりますが、登場する団体や人物、出来事も特定のものではありません。あくまでも、事実を基にした創作としてお読みいただく頑張る日記でありますので、ご了解の程、お願いいたします。
では、早速第お話を始めてまいりましょう。
- 相談を受けている、あるマンションの敷地の中で「野良猫」が増えてきているということと、その原因はどうもAさんが餌を与えているからではないかというところから続けてお聞きください。
理事長 「Aさんが餌をあげていることがはっきりした訳ではないけれど、一人暮らしが永くて寂しい思いをしていることは事実なんだ。野良猫に餌をやって紛らわせているのかもしれないしね。
それからね、ある人に言われたけれど、最近少し言うことにつじつまが合わなくなってきているそうだ。
言われてみれば、私がついこの間見かけたときも、着ている洋服がなんだかおかしかったな。つまり、まあ少しぼけが始まっているようなんだよ。」
理事長は永い付き合いのAさんに理解を示しながらも、
理事長 「だけど実際にAさんが猫に餌を与えているために野良猫が集まって来て、臭いとか傷がついたとかのトラブルがもっと表立ってきたら、騒ぎになってしまうからね。今のうちに何とかしておきたいけれど、先生どうしたらいいかな？」
私 「Aさんには、餌をあげていることが本当なのか確かめたのですか？」
理事長 「さりげなく昨日聞いてみたけれど、そんなことは絶対していないと言われたよ。だけどあのときの感じでは、どうもこっそりと餌をあげていそうだな。
しかし、仮にそうだとしても本当のところAさんを悪者にしたくないのさ。
Aさんは昔からマンションの子供たちにも面倒見の良い優しいお婆さんでね、お母さん連中にも好かれているという面もあるからね。」
私 「理事長のお気持ちも良く判りますけれど、このままにしておいて、仮にAさんの餌やりが事実でそれが表立ってでてくると、マンションの中にも余分な波風が立ちますし、Aさんご自身も傷つきます。
マンションの中にAさんと気心知れた仲の良いお友達はいませんか？もし、そんな方がいるのであれば一度本当のことを聞いてみてもらうと良いのではないでしょうかね。
対策を考えるにしても、本当かどうかの確認が先ではないでしょうか。」
という会話があって、同じマンションに住む仲の良いお友達に事情を話して、事実を聞いてみてもらうことになりました。
最近、ペット飼育禁止のマンションで、部屋の中でこそ飼育していないものの、マンションの片隅で餌やりをすることで野良猫や鳩などが集まってきてしまうという事例が出てきています。
ご本人にとっては良かれという思いでの行動なのでしょうが、結果として周囲に迷惑を掛けてしまうということにつながります。
皆様は今回のこの事例を、どのように考えますか？
では、この続きは次回お話いたします。お楽しみに！
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